上柚木造成工事で施工管理業者の会社M株式会社が擁壁の位置を間違えた為、開発の許可がおりませんでした。しかしM株式会社は図面の変更に気付くはずが無い!と正当性を訴えています。設計屋は設計屋で工事が始まる前に渡した!と訴えています。こんな事で9月末が工期で完了でしたが、M株式会社が当社は悪くない!と言い出し工事を止めて不動産屋を訴え出しました。M株式会社は工事が遅れた違反金を1日当たり85000円を払わなくては行けません。その為1ヶ月約250万円の金額を払う事になります。それと手直し工事金額が約400万円を払わなければなりません。今迄で1100万円の損害になります。その為M株式会社は不動産屋に喧嘩を売りました。M株式会社は工事を止めました。お金をもらわないと手直しはやらない!と。不動産屋の常務と副部長はとりあえず工事を終わらせ開発の完了検査が終わった後に話し合いましょう!との返答でした。
M株式会社は一部上場の会社です。社員2000人のとても大きな会社です。不動産屋は売上100億.社員100人ぐらいの山万株式会社と千葉県ではユーカリと言われる街を作り将来の日本のモデル都市を作った素晴らしい会社です。
私からすれば工事を終わらせてから話し合いをするべきだと思います。M株式会社も支店長までは工事を終わらせてから話し合いをする方向でしたが、M株式会社の専務がお金をもらわないと工事をやるなと指示を出しているそうです。工事を終わらせてから喧嘩をしても、終わらせる前に喧嘩をしても同じですよね。それなら現場を終わらせてから喧嘩をするべきです。何故なら現場を終わらせないと悲しむ人が出てくるからです。M株式会社の専務は自分の事しか考えてない人に見えてしまいますね。
その為、名尾建材で工事をやる事になりました。いわゆるケツ持ちです。11月9日から現場に入り日曜日、休日を含め1日も休む事無く施工をして3週間が経とうとしています。30日には終わるはずです。私がこの現場の職長であり担当ですが、何故M株式会社は工事を終わらせてから喧嘩をしなかったのだろう?3億円以上の仕事で一年以上関わった現場で1000万円の金額でケツをまくるんだ?とサラリーマンをやった事の無い私には全く理解が出来ません。私は30年以上この土木建築業に関わっていますが、M株式会社の様に逃げ出した事は勿論ありません。追加工事でお金をもらえるかどうかで逃げ出すので有れば、工事が終わってから命に変えても自分なりに納得した追加工事をもらいに行きます。それが社長や役員の仕事です。M株式会社の様に逃げたら、きっと一生後悔すると私は思います。何故なら私達の様な現場の人間は工事を終わらせる事が本能だと思うからです。お金がもらえるか不安はありますが、お金より先に現場を終わらせないと!と動いてしまいます。人間そんなに悪い人はいません。騙すより騙された方が良いと思うのが良心です。会社組織になり良心が無くなったら、それは人間ではありません。私はテレビを観ていていつも思います。コロナ禍で戦っている医療従事者達!この人達は本能や良心だけで頑張ってるんだ!てね。俺も頑張ろ!てね。もし医療従事者達がM株式会社の様な行動をしたらこの世界はどうなってしまうだろう!て思うとゾっとしますね。M株式会社もそうですが、現場の人間と現場を離れた役員達のギャップは凄く違いますね。現場に近い人達は一生悔いが残ると思います。だって本能に逆らったからです。医療従事者達に退職する人がいるそうですが、その人達は逃げたんでは無く、上の人達に本能や良心が無かったのだと私は思います。おそらく退職した人達もまた、転職先が医療従事者だと思います。それが本能だからです。この現場ももう少し!頑張るか。
2020
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